託された金剛杖を大窪寺へ(最終回)

昨日、2019年12月4日は、『託された金剛杖を大窪寺へ』の7回目を行いました。

今回が最終回です。

新潟のお遍路さんから託された金剛杖とともに歩くのはこれが最後です。

前回の終了地点の長尾寺からスタートして大窪寺へ、結願の道を歩きます。

今回は女体山越えルートを選択しました。

上空は強い風が吹いていて雲の流れが速く、曇ったり晴れたりを繰り返す中、ゆるやかに上って行きます。

空気は冷たいですが、陽射しが心地よくて、歩きやすいコンディションでした。

1時間ほどで前山ダムの傍にある道の駅ながおに着き、すこしばかり休憩しました。

その後、女体宮の一の鳥居をくぐり、女体山を目指しました。

託された金剛杖と越える女体山。

自然に気合いが入ります。

坂を上りながら、来栖神社を過ぎて、来栖渓谷を通り、さらに上って行きます。

舗装された坂道が続きますが、車両が入れなくなると、道の装いも変わり、急な階段状の上り坂に変ります。

一気に標高を上がる感じで、スタミナを奪われるタフな道です。

やがてピークを迎え、一旦急な坂を下り、車道に入りました。

アスファルトの坂道を上って行くと、女体山の登山口に着きます。

ここでレッドブルでエネルギーをチャージしました。

急な坂を上り、一旦、車道に合流して、ほどなく登山道に入ります。

このあたりでレッドブルが効いてきて身体が軽く感じられるようになりました。

保全橋を通過した後、階段状の急な坂が続きます。

風が強くなり、汗が冷えて寒く感じるようになりました。

最後は難所の連続です。

6年前に女体山に上った時、岩場で転倒して危うく大怪我をするところでした。

今回は慎重に上りました。

さらに風が強まり、油断すると金剛杖が飛ばされるほどの強さでした。

女体山の山頂は強い風が吹き抜けていて、山頂から景色を見るのもちょっと怖い感じでしたが、景色は最高でした。

休憩した後、女体山から大窪寺へ一気に下ります。

急な下り坂は、階段状になっているところが多く、膝にザムストを装着してガードしていてもけっこう負担がかかりました。

大窪寺の伽藍に入り、境内社から山門へ移動して、大窪寺に到着しました。

託された金剛杖と歩いた結願の道は、女体山越えでかなり疲れましたが、歩き甲斐のあるタフな道のりでした。

 

2017年7月6日、戸川公園でお接待をしている時、新潟のお遍路さんが脚の負傷ため三角寺から下りて来ました。

これからどうするか?

長時間悩んだ末、そのお遍路さんは、歩き遍路を断念して新潟へ帰るという苦渋の決断をされました。

そのお遍路さんは、「八十八番でこの杖を奉納するつもりだった」と言葉を残し、金剛杖を託されました。

その後、その金剛杖を自宅でお預かりしておりましたが、元号が平成から令和に変ったの機に、託された金剛杖を歩いて三角寺から大窪寺まで持って行き、奉納させていただこうと思い、2019年5月から歩きはじめました。

7回に区切って歩き、今回無事に奉納することができました。

あの日、苦渋の決断をされて、霊山寺から三角寺まで一緒に歩いて来た金剛杖をやむなく手放した新潟のお遍路さんの想いに、すこしでも応えられたら、と思いスタートしましたが、私自身の遍路ではなく、誰かのために、その誰かの想いのために、遍路道を歩いて霊場を巡り、託された金剛杖を奉納させていただいたことは、小生にとってとてもいい経験になりました。

このお導きに感謝し、これからの活動に活かしていきたいと思います。

また、これが新潟のお遍路さんに届けば幸いに思います。

 

何はともあれ、『託された金剛杖を大窪寺へ』は、これにて完結でございます。

ありがとうございました。

 

追伸、金剛杖の奉納のために納経帳を購入し、各霊場でご朱印と御影をいただきましたが、これは『託された金剛杖を大窪寺へ』完結の証として、託された金剛杖と歩いた想いの結晶として、大切に保管いたします。