遍路道保全ボランティア(2/4)

今日は立春寒波襲来で厳しい寒さになる中、三角寺から三角寺川に沿って西金川へ下る本来の遍路道の保全ボランティアを行いました。

 

まず、文久癸刻(1863年)建立の標石からまだ気になる枝などを切ったり、川道の状態の確認しながら、前回の終了場所まで行きました。

古い石垣が残っている場所(前回の終了場所)は、道らしき痕跡が幾つかあり、戸惑います。

石垣の前を通る道が遍路道ですが、道が流されていて、道幅がかなり細く、歩き難い状態です。

そのせいもあって「石垣の上が遍路道ではないか」と思ってしまい、最初は迷いました。

かなり彷徨った後、石垣の前の道が三角寺へ通じていることが判明し、スッキリしました。

そんな石垣辺りから作業を開始しました。

ほどなく谷川に出ますが、渡りやすい沢になっています。

沢を渡って、枝やシダなどを切って通れるようにしました。

そして、次の沢を渡り、かすかに残る道の痕跡を辿って行くと、立ち並ぶ竹の間から先に雑草を刈っている道が見えます。

竹の間を抜けて、雑草を刈った道を通り、舗装された道に入って坂を上って行くと、三角寺に到着です。

 

ついに今日、文久癸刻建立の標石から三角寺までの遍路道が通じました!!!

でも、なんとか通れるようになったレベルで、道の状態は悪く、邪魔な竹を切ったり、朽ちた木や枝を片付けたり、川道の状態を改善したり、など、まだまだ修繕していかなければなりませんね。

最初は、雑草が生い茂り通れない道、そして、木や枝葉に遮られた荒れ放題の道を見て、「果たしてこの道を通れるようにできるのかな?」と大きな疑問を抱きましたが、まずは「なんとか通れるレベル」にまで修繕できてホッとしました。

 

そして、作業を終えた後は三角寺の境内へ。

先日の雪が残っていて、参道に氷がはり、立春寒波の雪が舞う。

凛とした空気に包まれた古刹に御経が響いており、とてもいい雰囲気でした。

 

さて、次回からは、文久癸刻建立の標石から西金川のしこくの道と合流する地点までの区間に挑みます。

この区間が通れるように修繕できれば、三角寺から西金川に下る本来の遍路道が貫通することになります。

ここもかなり手強そうな荒れ方で、どこまで修繕できるのか分かりませんが、とにかくやってみます。

次回もがんばります!!!