遍路道保全ボランティア(1/26)

最強クラスの寒波が居座り、厳しい寒さが続く中、今日は遍路道の保全ボランティアに出かけました。

場所は前回草刈を行った三角寺川道でございます。

今回は遍路道と分水道が交差する地点に建つ標石からスタートして、電動式ハンディソーで行く手を阻む枝などを切りながら三角寺へ登る計画です。

 

ちなみにスタート地点の標石は、文久癸刻(1863年)に建立されたものです。

標石から分水道を川上へ進むと、分水設備(わんぶち)を見ることができます。

昔、三角寺川の水を金川村と妻鳥村で分け合っていて、線香で時間を計り、担当者が水の流れを切り替えていたようです。

もちろん昔はコンクリートではなく木製だったでしょう。

おそらく金川村からわんぶちへ登る人は遍路道を通り、妻鳥村からわんぶちへ登る人は山神社道を通っていたと思われます。

そんないにしえの風情を感じられる三角寺川の標石の前で気合を入れてスタートしました。

--果たして三角寺まで辿り着けるのだろうか?

この遍路道が三角寺まで繋がっていることを願うばかりです。

 

遍路道に覆いかぶさる枝葉を切りながら進んで行くと、水が流れる川道に変り、とても歩き難い状態です。

やがて右側から下ってくる谷川を越えると、遍路道に水の流れが無くなります。

谷川の水がすべて遍路道に流れ込んでいるようで、この水の流れを三角寺川の方へ変える必要があります。

さらに進むと、左側に廃墟と化した養豚場が現れます。

--いつまで放置するのだろう・・・

疑問を抱きながら養豚場専用道を横切り遍路道に入ります。

上るに連れて荒れ方が酷くなり、ハンディソーの充電も切れて、作業は終了となりました。

これは想定していましたので、次回もハンディソーを持ってチャレンジします。

 

その後は、木や枝葉などを掻き分けながら先へ進みました。

「前進あるのみ!!!」

古い石垣が残っている場所では、どこが道なのか分かり難い状況です。

迷いながら進むと谷が現れ、「どこで渡るのだとう?」と探してみると、立ち並ぶ竹の間に見覚えのある景色が見えました。

谷の沢を渡り、竹の間をすり抜けると、前回、草刈を行った場所に出ました。

--まさかここに出るとは・・・

意外な結末に思わず苦笑い。

前回、雑草を突破した後、遍路道を探しても見つけられなかった理由が分かりました。

これだけも大きな収穫ですね。

 

かくして無事に三角寺まで辿り着くことができました。

三角寺に辿り着いた時、雪が舞っておりました。

手水舎の水に氷が張り、薄っすらと雪が積もる境内は、冷たさが頬を刺す厳しい寒さでしたが、古刹の風情に癒しを添える桜と生け花が印象的で、寒さと作業の疲れを和らげてくれました。

そんな三角寺を後にして帰路につき、今日の計画は無事に終了することができました。

 

次回もまたがんばります!!!